縦横の変更はピボット pivot, もしくは単に rotation と言うようです。実現方法としては次が考えられます。
- ディスプレイを横モードにすると 1280x1024 の、縦モードにすると 1024x1280 の、ごく普通のディスプレイとして動作するようになっている。ディスプレイ以外のサポートは、その解像度が出せること以外には要らない。
- VGA ボードに縦モードがある。ディスプレイを縦に置いた後、VGA に縦モードへの変更を指示すると、表示解像度の変更と同じように表示の縦横が変わる。
- ソフトウェアによるサポート。ディスプレイドライバ等の形をとり、ユーザからは完全に縦長のディスプレイを使っているように見えるが、テキストモード等では首を 90 度傾ける必要がある。
で、調べてみました。
- ディスプレイ側で行う、完全にハードウェア的なサポートの実装例としては ActiveRotation および ActiveRotation II がある。EIZO の *ごく一部* のディスプレイで採用されている。機能の詳細は http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0505/12/news001_3.html 等を参照のこと。
- スタンドとの接点で回転を検知しているように見えるが、アームに取り付けたりした場合でも問題なく使えるようだ。
- VGA に縦モードへの変更を指示するソフトウェアとしては、 Windows はともかくとして、 X Window System では randr (RandR) というコマンドがある。あと、ウィンドウマネージャのサポートについてはまちまちらしい。
- VGA の縦モードのサポートは結構あるみたい。どういう形ででもいいからサポートしているもののリストとしては次: http://www.portrait.co.jp/support/Pivot/support_pp_compatibility.htm , http://www.nanao.co.jp/support/compati/lcd/active_ro.html , http://www.nanao.co.jp/support/compati/common/active_roII.html . RandR の動作確認リストは見つからなった。
- VGA ドライバ等の実装は見つからなかった。結構イケると思うんだけどなぁ。性能とかの問題かなぁ。
心配してるポイントは X Window でピボットがイケるか(そして全く問題なく動作するか)なんだけど、まぁいざとなれば Windows の上で Astec-X を動かしてよしとする手もある。
あと、デュアルにしたいけど標準のスタンドは対応していない、あとアームを取り付ける場所もない、という場合は、デュアルディスプレイ用のスタンド http://www.eizo.co.jp/products/ac/lcd/lcd_std_h2/index.html があることが分かった。