Lazy Diary @ Hatena Blog

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GoF のデザインパターンの本 日本語版の翻訳

GoFデザインパターンの本に改めて目を通しているのだけれど、もしかして「もっといい訳ができそう」という場所が結構あるのかも。以下の例は、 ISBN:0201633612 (原著)と ISBN:4797311126 (日本語訳)から。
例えば、日本語版の p.79, 原著だと p.70 の「走査する過程とそこでのアクション (Traversal versys Traversal Actions)」で気になった部分。

……スペルチェックをしたりハイフン挿入をしているときは、線やビットマップイメージのようなグラフィックなものではなく、文字 glyph を考えたい。逆に色の分離をしているのであれば、むしろ視覚的な glyph の方を考えたい。……

は、原文だと

... If we're checking spelling or hyphenating, we want to consider character glyphs and not graphical ones like lines and bitmapped images. If we're making color separations, we'd want to consider visible glyphs and not invisible ones. ...

なんだけど、より正しくは

…… スペルチェックをしたりハイフン挿入をするときは、線やビットマップイメージのようなグラフィカルなものではなく、文字 glyph を対象にしたい。色分解をするときは、目に見える glyph だけを対象にし、見えない glyph は無視したい。...

なんじゃないかな?とか。もっとも、色分解なんて印刷の専門用語だろうから誤訳しちゃっても仕方ないのかも。
あと、 different + 名詞の複数形 *1 の訳も、これでいいのかな? と思えるポイントがいくつか。

*1:「いろいろな○○」とよく訳されるみたいだけど、それだけではおっつかないこともある。また「異なる○○」と訳してはいけない、ウチの先生はよく言う。