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内線電話の代わりにSkype for Businessを使おうとするときの困り事

社内の内線電話の保守費用もバカにならないから、内線電話の代わりにPCでSkypeを使ったらいいじゃない!Skype for Businessなら内線番号も付けられるし!受話器の代わりにヘッドセットでいいよね!という会社、けっこうあるのではと思います。

ただ実際には「内線電話と同じ使い方は難しい」というのが今のところの結論。内線電話がわりにSkypeを使ってみて困ったポイントを挙げてみます。

着信音だけをスピーカーから出せない

電話が来てからヘッドセットをPCに繋いでたんじゃ時間がかかりすぎるから、普段からヘッドセットをPCに繋ぎっぱなしにするわけですね。で、ヘッドセットをつけっぱなしだと席を立つにもいちいち付け外しが面倒だから、ヘッドセットは机の上に置いておくわけです。ただそうすると、着信音はヘッドセットから出てきてしまう。そんな小さな音じゃ電話に気づきません。着信音はスピーカーから、通話音声はヘッドセットから、それぞれ出せたらいいんですが、そういう設定はないみたい。

PCを使ってるときなら画面表示で気づけるし、常日頃からヘッドセットを付けて仕事をしている職場なら問題にもならないんだろうけど、そうでないとき……手帳とにらめっこしてるときとか、PCの画面を見ずに他の人と相談してるときとかには厳しいですね。 通話先へ一旦IMを送っておいて、反応があったら音声通話に切り替えるという手もありますが、IMに反応がないとまた困ってしまいます。

代理応答ができない

電話をかけている側としては、相手が席にいないなら、「とりあえず電話を受けて折り返してほしい」とか、「いつ戻ってくるのか知りたい」とか、そういう思いがあるわけです。つまり、部署として電話を受けてほしい。

一方で、本人不在のときにSkypeに着信があっても、画面がロックされてたら着信音も鳴らないし、となりの席の人が電話を取ることもできません。そもそも打ち合わせにPCを持って行っちゃうかもしれないし。

着信転送ができないのは仕方ないにしても、代理応答ができないと、「部署として電話を受ける」目的には使えません。

人が通話中か見た目で分かりにくい

これはSkypeというよりヘッドセットの問題。固定電話や携帯電話なら、受話器を耳に当てている人がいたら、その人は電話中と分かります。電話中の人には話しかけられないですね。

一方でヘッドセットをつけてると、通話中なのか待ち受け中なのか、はたまたヘッドセットで研修の音声テキストを聴いてるのか、一目見ただけではわかりません。話しかけていいのか、そうでないのか分からないわけです。 この問題は、受話器型のヘッドセットを使えば解消できると思われます。

シンクライアントと相性が悪い

Citrix XenDesktopとシンクライアントで構成されたVDI環境を使っているとしましょう。ここで、XenDesktopとシンクライアントの両方が画面ロックのときに、XenDesktop上で動いているSkypeに着信が来たとします。そもそも画面ロック中に着信を受ける設定にできたっけ?という話もありますが、それができたとしても

  1. 画面ロック中にスピーカーから着信音を出す方法
  2. 画面ロック中に受話器で着信を受けて通話する方法

を編み出す必要があります。シンクライアント側は画面ロックしないようにして、シンクライアント側にSkype for Businessesを入れて通話を受ける手もあるにはありますが、今度はそれってシンクライアントなの?とか、セキュリティ的にOKなのか?という議論になる。

なぜか音質が悪い(ときがある)

マイクやスピーカーの雑音ではなく、非可逆圧縮時のアーティファクトと思われるキュルキュルいう音が音声に重なることがよくあります。FaceTimeでは問題なく音声通話できていたり、カメラの映像をON/OFFしても音質が変わらないところを見ると、回線の帯域の問題ではないみたい。どうも「音質が悪くなりやすい時間帯」があるみたいに見えるんだよなぁ……

会議中に資料投影用のPCに電話がかかってくる

IMだけだったら「画面の右下になんか出た」くらいで済みますが、通話となると着信音が鳴るのでけっこう厄介。Skypeのステータスを「応答不可」にすれば避けらますが、Skypeを使うために手間をひとつ増やすことになります。「会議開催時のチェックリスト」とか作られて、会議のたびに「応答不可」を確認させられるようになるのは避けたい。

……とまぁ、内線電話として使うにはとても難があるSkype for Businessですが、一方でTV会議システムとして使うぶんにはなかなか優秀です。画面に映してる資料を共有できるのが強みですね。ときどき音声に酷いアーティファクトが入ることがあるのが難で、そのあたりは専用TV会議システム(Lifesizeとか)にはかなわないかな。