小学校1年生のときの夏休みのしおりには「自由研究のやりかた」という項目があって、「観察しよう」とか「絵と文で書こう」とか書いてあったんだけど、最後に「思ったことを書こう」という項目があったわけです。
その時の自由研究でセミの幼虫が脱皮する様子を絵日記方式でまとめようと考え見事死なせた私に対して、当時の指導教官であったところの母は「思ったことを書こう」ということで「『かわいそうだと思いました』とか書いたらどう?」と言ったのですが、今考えるとそれは違うだろうと。
- セミが死んだのはどうしてだろう
- うつぶせになっていたのが悪かったのかな
- 死んじゃってないやつはどうだったかお手本を見よう。セミの抜け殻をたくさん見てみよう
- 抜け殻の数を姿勢ごとにまとめて、うつぶせになっているものが少なかったら、たぶんそれが原因なんじゃないかな、うつぶせって言っても葉っぱの上とか幼虫が乗ったら傾くし
なぜ?と思ったことに対して仮説を立てて、それを実験や観察で検証するというのが科学の基本的プロセスとか言われております。子供の学力低下とか何とか言われていますが、学力足りてる人なんかなかなかいないんじゃないかな、という話。だいたい「各項目ごとにまとめて書こう」とかしおりに書いてあったはずなのに完全無視だし。