Lazy Diary @ Hatena Blog

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方言と書き言葉について

地方では、自営業のお店の張り紙が手書きで書かれていて、その日本語がなんだか変になっているのをよく見る。だけど、これは別に地方だから日本語の扱いが下手とかいう意味ではなくて、書き言葉の正しい・正しくないを理解できない人はどんな土地でも一定数いて(日記に「きのうテレビでドラえもんがやっていました」と書いて先生に直された人は結構いるはず)、ただ語彙が標準語と大きく違わない土地では、単語をその人のネイティブ言語から標準語に翻訳しなくていいからそれが目立たないだけ、という理解をしている。

実際、市民と最も近い位置にあると思われる市町村議会では、発言も議事録も方言のまま取られていることがある。ネイティブ言語から無理に翻訳するとニュアンスが変わってしまうからだろう。たとえば石川県中能登町 平成23年第3回中能登町町議会定例会議事録には「じんぎくがいに付き合いできんがんになるがいや」*1とかそのまま残っている。一方で那覇市議会の議事録はその多くが標準語で、沖縄語の部分は標準語で訳がついている*2のが面白い。どうやら、那覇市には沖縄の様々な土地から就職で来ている人が多く、一つの方言で書くと分からない*3ということらしい。