Vine Linux 3.2 は起動時に、 PCMCIA の有効化よりも先に NIC の始動を行おうとする。そのため、 PCMCIA (CardBus とか)接続の NIC を使っている場合は、起動時 NIC の初期化が失敗する。次のようなメッセージが出る。*1
Bringing up interface eth1: tulip device does not seem to be present, delaying eth1 initialization. [FAILED]
で、この後放っておいても NIC は有効になる。なので、このメッセージは気にしなくてよい。
で、どうしても気になるので、 NIC が有効になるまでのシーケンスを調べてみた。
- PCMCIA が有効になる
- murasaki が挿さっている NIC を検知
- murasaki が /usr/lib/murasaki/net シェルスクリプトを実行
- /usr/lib/murasaki/net の中で /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 の ONBOOT パラメータを見る
- ONBOOT が "no" なら NIC は立ち上がらない
- そうでないなら ifup eth1 が実行されて NIC が利用可能になる
さて、ここで問題になるのが /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 の ONBOOT パラメータで、
- "no" にしておくと、起動時のエラーメッセージは出ないが、 NIC を挿抜したときに自動で ifup が実行されないので面倒
- "no" 以外にしておくと、 NIC を挿抜したときに自動で ifup が実行されるが、起動時にエラーメッセージは出る
というわけで、システム備え付けの設定項目だけで「エラーメッセージも出ず、面倒もない」設定は行えない……はず。
なお、次のような方法でなら解決もできるはずです。