最近の（といってもここ10年くらいの）家庭用Wi-Fiルータには「プライバシーセパレータ」という機能がある。この機能では、ルータ上のLANポート同士の通信を禁止できる。この機能を有効にしておけば、他人に自宅のアクセスポイントへアクセスを許可する際に、いちいち専用のSSIDを立ててサブネットを分離する必要がない。
もちろん、家庭内でサブネットを形成したいケースではこの機能が邪魔になる。具体的には、DLNAサーバを立てるとか、NASを使うとか、ネットワークプリンタを使うとかが考えられる。ルータの設定で製品によってはこの機能を無効にする機能がないものがあり、その場合はどう頑張っても同一サブネット上の別マシンへは接続できない。
回避方法としては、無線LANであればアドホックネットワークを形成して端末同士で直接通信する、有線LANであれば端末同士を直結してローカルネットワークを形成する、LANが使えないならBluetoothでファイル送受信する（ただしBluetooth 3.0でも最大24Mbpsしか出ない）、といった方法が考えられる。
