Lazy Diary @ Hatena Blog

PowerShell / Java / miscellaneous things about software development, Tips & Gochas. CC BY-SA 4.0/Apache License 2.0

Quest For Glory: So You Want To Be A Hero Speedrun Commentary

Quest For Glory 1~5通しでのスピードランが実施されていたのだが、中でもQuest For Glory: So You Want To Be A Hero (EGA version)の解法(1分ちょっとでゲーム終了)が見事だったのでメモをまとめてみた。

youtu.be

  • 1:55 最初にストレングスを40、マジックを10になるようにポイントを振り分けている。マジックが0だとオープンのスペルが使えないのと、ストレングスが低すぎるとブリガンドの砦の入口に通じる隠し通路の岩が動かせないためと思われる。
  • 2:30 スタート直後にいきなりキーボードをカチャカチャさせているが、おそらく"-"(それとも"+"だっけ?)のキーを連打している。EGA版のQFGはゲームの動作速度調整にVSYNC割り込みを使っておらず(このゲームがリリースされた1989年当時はDOSだとVSYNCが使えない環境があったと聞いたことがある)、ゲームの動作速度は設定からウェイトの増減で調整する。ウェイト調整のショートカットキーが"-"と"+"なので、それを連打して操作可能な範囲でウェイトを下げていると思われる。
  • 2:31 コマンド"run"を実行して移動速度を上げる。このゲームでは"run"で走るモードに、"walk"で歩くモードに、"sneak"で忍び足モードになる。
  • 2:32 ザラの店に入ろうとしてガバいムーブをしているが、これはウェイトを下げすぎて操作が困難になっているためと思われる。1989年当時のCPUクロック数は10MHz~20MHz程度。DOSBoxでのエミュレーションのようだが、CPUが100MHz程度だと、限界までウェイトを下げると画面の端から端まで一瞬で移動してしまう。25MHzくらいのCPUでも、ウェイトを最小にするとかなり動作が難しかった覚えがある。
  • 2:35 オープンのスペルを購入。このスピードランはとにかくオープンのスペルですべてを解決している。
  • 2:44 走るモードから、いつのまにか歩くモードに変わっている。おそらく、鹿に出会うイベントが発生してデフォルトの移動モードに変わったと思われる。再度"run"してもいいが、ブリガンドの砦のホールやヨーリックの部屋で移動するときに速度を下げる必要があるのか、そのままにしている。
  • 2:46 いきなりブリガンドの隠し通路へ直行。オープンのスペルを使うとき、通常は"cast open"とタイプするが、直前の行動が「ザラの店でオープンのスペルを買う」だったので短縮形の"cast it"でタイプ数を減らせる。オープンのスペルを使ったら岩をどける。ストレングスを上げていたのはこのためと思われる。
  • 2:50 合言葉"hiden goseke"をタイプ。この合言葉は、ゲーム的にはスピルバーグの町の南でブルーノが話しているのを盗み聞きするのが正しいルートなのだが、フラグ管理なんかしてないので正しい合言葉さえ入れればそのまま通る。
  • 2:54 隠し通路を通ってブリガンドの砦に入る。オープンのスペルで門の鍵を開ける。直前に"get rock"で岩をどかしたので、今度は"cast open"としないとオープンのスペルを使う指示にならない。
  • 2:58 一瞬"Save a Game"というウィンドウが見える。このゲームはめちゃくちゃ死にやすいので、いつでもどこでも(それこそ死ぬ直前のアニメーション中でも)一瞬でセーブができる親切設計になっている。
  • 3:01 門を開けて扉の中に入り、砦内部の最初の画面。この画面は罠だらけで、正しい順序で移動しないと罠に引っかかる。画面下の通路は左側を通るのが正解だったと思うのだけれど(右側には足をひっかけるようにロープが張られている)、何も問題なく踏み越えているな? なんでだ?
  • 3:02 このゲームはテンキーでななめ45度移動ができたはず。右側の通路を通ってから、左上に移動すると、ちょうどいい感じに右の板の上を歩ける(左の板は罠)。
  • 3:03 "hop"でロープを飛び越える。"step over"でもいけるはずだが、"hop"の方がタイプ数が少なく済む。
  • 3:04 ホールに入る。キャンドルを倒したり、テーブルに跳び乗ったりするのが早すぎるとゲームオーバーになるので、ここでは少し待ってから行動している。2:44あたりで鹿に出会って歩くモードになったのが効いていて、ガバいムーブはない。
  • 3:13 テーブルに跳び乗るのも"hop"で実行。やはり"climb"よりもタイプ数が少なく済む。
  • 3:19 ヨーリックの部屋に入ったら、いきなり通路から落ちる。この部屋では通路から落ちてもゲームオーバーにならず、右上の"SECRET ENTRANCE"から出てくるだけ。なので、通路を通って左の"DOOR"とある扉へ行く→右上の小さい扉から出てきてスマイリーマークの扉に入る……とするより落ちてしまった方が早い。
  • 3:28 ヨーリックが何か飛ばしてますね!(survive projectileってこれか)"Ask about Elsa"とするとヨーリックが引っ込んでしまうので、この挙動は起こらないはず。
  • 3:33 ブリガンドのリーダーの部屋に入る。本当ならディスペルポーションを使う→隠し通路を開けてもらう→机に入っている鏡を取ってから脱出、という場面。また、モタモタしているとブリガンドのリーダーに斬られてしまうはず。なぜか隠し通路はオープンのスペルでも開くので、そのまま脱出。
  • 3:42 エルサも見つけていないし、バーナードも見つけていないし、ババヤガもやっつけてないし、ブリガンドのリーダーにも会っただけでやっつけてないけど、なぜかブリガンドを退治したことになってヒーロー認定されゲーム終了! (なんでだ……)

このゲームは、エルサを見つけたか、ババヤガをやっつけたかでエンディングのメッセージが変わる。動画の4:32~を見ると、エルサは見つけたけどババヤガはやっつけていない、というときのメッセージになっているみたいですね。