OOo の開発体制、といったような話。オープンソースソフトウェア(以下 OSS)コミュニティというか、あるソフトウェアの開発者の輪の中に入るにはどういう技量が必要か、とか、どいういう障壁があるだろうか、それから日本人特有の感覚みたいなものについて*1。
興味深いお話でした。開発者グループの人間関係みたいなものとか、政治的な話(というのだろうか)はコードを読んでも分からないだろうし、Mailing List の投稿を追い掛けるにしてもなかなか時間がかかると思うので(そしてコードに結びつきにくそうなので)、そういう部分についてお話が聞けたのは良かったです。
ローレンス・レッシグが講演か何かで「お前らは OSS が好きだって言ってるが、お前らの中で OSS プロジェクトに金を寄付したことのある奴は入るか?あ?」みたいなこと言ってたと思うんだけど(記憶違いかも)、お金と労力の違いはあるにせよ究極的にはそういうなんじゃないか、ということを再認識。
ドイツのトラム(だと思うんだけど違ったかも)では、運賃を払ったかどうかのチェックは全然してなくて、無賃乗車なんか簡単にできちゃうはずなんだけど、誰もしない。みんなちゃんと運賃を払って乗る。これが日本だったらみんな金なんか払わなくて、商売成り立たないだろうという話が印象に残りました。これが公共交通機関ではなくて、道路脇の無人販売所だったら日本でも盗みを働く奴はいないだろうというイメージが出てきて、結局違いは何なのかというと相手が個人か団体か、という話なんだろうと。日本人には「相手一人あたり迷惑量」みたいな概念があるんじゃないかと考えてみたり。Mailing List や BBS の「教えて君」って日本固有のものなんでしょうかね?
それから、ちょっと前に読んだこういう見方が日本固有のものなんだろうか、とか……http://coolsummer.typepad.com/kotori/2004/11/shita2004111415.html
疑問がたくさん出てきました。ちょくちょく考えてみることにしよう。
http://slashdot.jp/journal.pl?op=display&uid=9810&id=269275 「何話そう」と悩んでおられるようですが、今日お話していただいたようなことをいろんな所で話して、とにかく大勢の人を振り向かせる、というのは悪くないんじゃないかと思いますよ。「その話を聞くのは二度目だ」って人でも、二度目には一度目よりも深い考察というか……より具体的だったり、「前に話を聞いてやってみようかと思ったけど、この辺が気になってやめちゃったよ」みたいな質疑応答なんかができるんじゃないかと。想像します。
まずは今書いてるドキュメントを仕上げようかな。そしてその程度で満足しないこと。