ACMとIEEE-CSは、1991年に計算機分野における教育カリキュラム案「Computing Curricula 1991」*1を作成している。
この中では、コンピュータ・サイエンスにおける基本的発想が、12個の頻出概念(または再起概念、Recurring Concepts)という形でまとめられている。
私が2001年に大学で受けていた授業「知識情報工学実験*2」では「『こいつがわかっていないやつは、同業者と認めたくない』といいたくなるような内容」とか言われていてちょっと面白かったので列挙しておく*3。
- Binding
- Complexity of large problems
- Conceptual and formal models
- Consistency and completeness
- Efficiency
- Evolution
- Levels of abstraction
- Ordering in space
- Ordering in time
- Reuse
- Security
- Trade-offs and consequences
*1:Allen B. Tucker. 1991. Computing Curricula 1991. Commun. ACM 34, 6 (June 1991), 68–84. https://doi.org/10.1145/103701.103710
*2:12個の頻出概念それぞれについて具体例を挙げてその内容を説明しよう、という内容があった
*3:知識情報工学実験の資料は、2001年には豊橋技術科学大学 知識情報工学系 情報教育学研究室のサイトに載っていたのだが、Wayback Machineのクローラをrobots.txtで弾いていたか何かで過去のデータが取れなかった