Lazy Diary @ Hatena Blog

PowerShell / Java / miscellaneous things about software development, Tips & Gochas. CC BY-SA 4.0/Apache License 2.0

バグ報告をするときの敷居の高さ、というか何というか

http://www.mozilla.gr.jp/forums/?mode=all&namber=17251&type=0&space=0& を見たりして思ったこと。

Bugzilla にバグを登録するまでの壁というかストレス (1)
自分が感じたもの。
    • 初めて Bugzilla を使おうとしたときの感覚は、「バグ報告するだけなのにアカウント要るのかよ、どんな情報が要るんだよ」と、アカウントを貰うために入力すべき情報が「何の根拠もなく」「やたら沢山なんだろうから」イヤ、という感覚があった
      • アカウントが要る、というだけで引く人はたくさんいそう。spam とかウィルスメールとか送られてくるんじゃないの、とか。Internet に慣れてくると、できるだけ情報は漏らさないようにする習慣が身につきやすいのでは?
      • パソコン通信のホストにアカウントを作るときに、できるだけ書く情報を少なくしようと何度もトライしてシスオペに怒られた……誰だっけ?
      • 連絡は hotmail みたいなもののふりをしたローカル専用メールでもいいじゃん(Bugzilla にログインすると見れる)。ユーザにメール送らずに「アカウント登録しましたよ」って表示するだけでもいいじゃん
    • とりあえずフォーラムにでも書こうかと思ったけど、フォーラムに書いたバグ報告が Bugzilla に転記されたって報告が見当らない。「自分で登録しろよ」って感じ。ハブ役くらいやってくれたっていいじゃん
      • ヤフオクにおける「友人から頼まれて出品しました」の数はどの程度か?
      • Bugzilla に登録するのと、バグをこと細かに書くのとどっちがより負担なのか、というのは人それぞれ(死んだ奥さんの死体を床下に穴掘って埋めた老人の話)
Bugzilla にバグを登録するまでの壁というかストレス (2)
想像したもの。
    • 使ってみて、じゃぁバグ報告でもしてみようと思ったらフォーラムの書き込みがやたら堅苦しくって入っていける雰囲気じゃない。
    • その壁も乗り越えてちょっと報告してみたら、やたらいろんなこと一気に聞かれてヒく。対話じゃないじゃん! キャッチボールしてないじゃん! 千本ノックじゃん!
    • あるいは、そんな細かいことまで確かめるなよ、と思ってヒく。他のプラットフォームでそのプロダクトを使ったことがなくて使える環境もないなら、どこが違ってどこが同じなのか分からないのは当然だろうし
    • 多くの人は、2ちゃんねるのような罵詈雑言には慣れている(慣れている?)が、fj.usage のような雰囲気には耐えられないのではないか
    • どこからどこまでがプラットホーム依存なのよ、という話を思いついた気がするんだけど書く前に忘れちゃった
使ってる人と作ってる人のすれ違い
認識のずれ、とか。
  • オープンソースソフトウェアコミュニティは「利用者の声が反映される」ことを利点として挙げているけれど、そう言うと自分の言ったことは必ず採用される、と思う人多数。なんでかというと、たぶん「自分の意見が採用されて製品に登載されたら何かうれしいから」だと思う。
    • 採用されない理由は「他の人の意見とカチ合う」「技術的制約」「自分の言ってることのうち何が足りないのか分からない」というのがパッと思いつくけど、それを想像できるか(想像できるかについては不明瞭)。
    • 自分の使っている以外の使いかたは、使っていないから想像できない。想像もつかないものは、想像できない (c)スタンリー・キューブリック
    • 英語について、算数の授業で「a + b = 15、と置いて」「あかん、俺英語ダメやねん」という話
テクノロジーでどうにかなるんじゃないか、というポイント
こっちに注目しがち、といって怒られることが多いもの。
    • アカウント取らなくても押せる「このバグに注目しています」ボタンとか、OS とかバージョンとかの情報を自動集収して送ってくれる「再現しました」ボタンがあったらいいなぁ(検証する側の励みにもなると思うよ)
      • 本当は再現されてないのに押されてても O.K.! データが不確かだと思ったら使わなくてよし! ただのダミーでいいんです! たぶん。本当は、テストケースの自動実行とかできたら最強なんだけど、そういうのは求めたらキリないんで考えない
目新しい情報
書き込みから新しく認識したこと
    • 開発者たちも、無分別に拡張を入れて使っていたユーザーに、トラブルがあった時にMozilla/Firefoxのバグだと大騒ぎされて非難された、一種の被害者であることは十分にわかっています。 という話ははじめて知った
対応のしかた
Mozilla がどうという話ではなくて、会話としてどうよという話
    • こういう愚痴は聞くものであって反論すべきものではないのかも。営業スマイルで適当なこと言ってりゃ外面も良くなるし一石二鳥なんじゃないか
    • いろいろ考えましたが、まぁ、でも結局はこういうことなのかも
> 春だなー

そうですねぇ〜。
    • フィードバックがたくさん欲しいと思ったら外面大事だよ?
Bugzilla にバグを登録させようとするにはどうするか
技術と人の両面から解決したい。ピープルウェア、みたいな話?
    • 再現しにくいバグ報告。出にくい当たり引いたんだから、再現できなくてもとりあえずホメてくれよ(少なくとも責めないでよ)
      • バグは報告したら「自分だけでやる作業はそれで終わり」という感じがする。「これは試してみた?」というふうに促すだけでも、手伝ってもらってるような気がして報告者はやる気になるんじゃないだろうか
    • うっとおしいのは分かるけど、とりあえず「ありがとう」とか言われないと報告者もモチベーション上がんないよ
      • バグ報告はとりあえず褒めようぜ! 物腰柔く行こうぜ!
    • 初心者でいいじゃん、ということを運営側が認識する。機械相手じゃないんだから同じこと繰り返したっていいじゃん(仏教的解決?)
      • 何度も繰り返し教えていくうちに、書くべきこと、それをことこまかに書くことをユーザが習慣として身につけるようになったらいいなぁ(書くべきものリスト、は確認に使うくらいの感じで)
    • 反映されてもされなくてもいいから、とにかく愚痴を送るため(採用されたらまぁラッキー、の断り書きあり)の「お客様クレーム承り窓口」「お客様ご要望承り窓口」があった方がいい?
2ちゃんねるから学ぶ
あのパワーはどこから産まれてくるのか。
    • Mozilla Japan 謹製の「チラシの裏」を用意する
      1. なんか動かないんだけど、と言いだす人出現
      2. みんなでいじり倒してだいたいの切り分けができる
      3. 切り分けにとどめを刺して Bugzilla に登録するひと出現(神!とか言われる)
      • ここで大事なのは「神!」とか言う奴が出てくること
    • 細切れの内容でチャットのログみたいになっててもいいから、自分の話題でスレッドの発言数が伸びたらなんか嬉しいかも?
      • 普通は推奨されない報告形式をあえて推奨してみる。何でもいいから、まとめなくてもいいから、とりあえず書けや
      • 外国人と喋るときのいろんな言い方を試してみて何とか理解してもらおうとチャレンジする感じ。ビバ異文化コミュニケーション(Nerd 文化)!